月経前症候群(PMS)について
健康な女性において、身体の不調や気分が月経周期に伴い変化(月経随伴症状)することを経験することが知られています。月経前に身体症状や気分の変化を自覚する女性は50~80%といわれ報告されています。月経前期症候群(PMS)は、月経は始まる10日前頃から以下のようないくつかの症状が表れ、月経が始まると症状が消失または減弱するといわれています。
月経前に出現率の高い症状
出現の高い症状
腹痛がする (73%) | 腰痛がする (54%) | 怒りやすい (53%) |
眠くなる (72%) | 足腰がだるい (54%) | 憂うつになる (48%) |
イライラする (62%) | 疲れやすい (54%) | 情緒不安定 (48%) |
肌が荒れる (60%) | おりものが増える (54%) | |
乳房がはる (57%) | 下腹部がはる (54%) |
その他出現する症状
涙もろくなる | 意欲がなくなる | かぜを引きやすくなる |
悲しい気分になる | 肩こりがある | めまいがする |
集中力が低下する | 手足が冷える | 食欲が増す |
寝つきが悪い | 頭痛がする | 食欲が低下する |
鍼灸治療について
月経前期症候群(PMS)の症状の出現頻度と種類(色々な症状)は個々によって違います。鍼灸治療では、身体的症状(肩こりなど)の変化と精神的(気分など)状態を鍼灸刺激により自律神経に作用させて症状の改善を図ります。鍼灸治療の効果は、複数の症状が出現しているため個々により改善する種類が違います。
月経前期症候群(PMS)治療計画例
鍼灸治療は、生理周期をみながら症状の改善がより効果的な時期に行います。