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鍼灸治療による痛みのコントロール
痛みとは何でしょうか?
「痛み」の感じ方は、個人的な経験(体験)により違います。例えば、同じ病気による「痛み」でも、人によってその感じ方が変わります。痛みは、からだの状態や心の状態によって大きく異なり、必要以上に痛みが長く続くと慢性痛に移行する事があります。慢性化する痛みには、椎間板ヘルニアによる腰や足の痛み、脊柱管狭窄症による歩行時に足のしびれ、骨粗しょう症による腰痛、血流の悪さによる腰痛などがあります。また、ストレスによる頭痛、肩こり、首の痛みなどを訴える方が増えています。人生の時間の中で、様々な痛みと過ごす時間が多くなることは生活の質を落とすことになりかねません。生活を続ける中で痛みに苦しみながら過ごすことは大変つらいことです。長引く痛みのために、仕事や日常生活ができなくなり、痛み中心の生活になっていませんか?
鍼による鎮痛効果について
からだの中には、痛みを起こす「発痛物質」と、痛みをおさえる「鎮痛物質」と呼ばれるものがあります。からだに痛みを感じたときに痛みを抑える「鎮痛物質」は、からだに自然に備わっているものです。鍼治療の刺激が、脳に伝達され、鎮痛物質の分泌を盛んにさせて痛みの緩和を引き起こします。鍼治療はこうした体内防御機構を利用し痛みを和らげます。
鍼灸治療の対象疾患
痛み | 全身 | 帯状疱疹、がんの痛み、脳卒中後遺症の痛み、中枢性疼痛 |
頭部、顔面 | 片頭痛、緊張型頭痛、三叉神経痛 | |
頚・肩 | 肩こり、むちうち症、頸椎症 | |
胸背部 | 肋間神経痛 | |
腰部 | ぎっくり腰、腰椎椎間板ヘルニア、変形性腰椎症、腰痛症 | |
下肢 | 座骨神経痛、腰部脊柱管狭窄症 | |
麻痺・けいれん | 顔面神経麻痺、顔面けいれん、眼瞼けいれん | |
血行障害 | 閉塞性動脈硬化症、突発性難聴 |