婦人科・産科の治療

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「婦人科・産科系疾患」の鍼灸治療

  • 近年、Women’s Health Care (女性医療)が広く知られるようになってきました。女性特有の身体症状は、外的変化として社会環境・生活環境、内的変化として内分泌的要因・心理的・社会的要因の影響が背景に存在しています。
  • 女性特有のライフスタイルは小児期から思春期、成熟期、更年期、老年期と経過し、女性のホルモン環境は思春期、成熟期、更年期の月経周期にともない「不定愁訴」とよばれる様々な症候群や特有の精神症状が発現することが少なくありません。婦人科疾患の不定愁訴の病因・原因は必ずしも明確でなく、かつ的確な現代医学的治療法によって必ずしも改善し得ることが少ないのが現状です。
  • 女性が訴える症状の内訳は、1.のぼせ、ほてり、頭痛、肩こり、動悸などの更年期障害、2.不安や不眠、うつ状態などの精神科障害、3.月経不順、子宮内膜症、不妊など婦人科疾患の順位と言われています。
  • 「婦人科系」については、ホルモンバランス、月経の悩みなど幅広く、「なんとなく体調が悪」「病院に行ったほうがいいのかわからない」などの状況が多く、女性の多くの悩みや疾患に対応できる医療として東洋医学(鍼・灸)の効果が注目されています。

不定愁訴とは・・・

  • 一般的に不定愁訴は検査をしても明確な病気が発見できず。原因となる状態も見つからないのに何となく体調が悪く、つらい自覚症状だけがある状態のことです。症状は様々で、身体がだるい、朝起きられない、何もする気がしない、 汗が急に出る、頭が重い、耳鳴りがする、喉がつまる、食べ物の味がしない、イライラする、手足がしびれる、眠れない、動悸がする、等明確な原因は不明なのですがホルモンバランスの乱れやストレスなどの精神的障害が起因している場合があります。不定愁訴は本来、年齢や性別に関係ないものですが、ホルモンのバランスの変動の激しい女性に多く見られる為、女性特有の症候群と言う認識があるようです。
  • 自律神経失調症は、日本では不定愁訴症候群の別の表現です。身体的症状がないのに愁訴が多いケースに用いられます。純然たる自律神経失調症は、極めてまれといわれます。不定愁訴は、自律神経失調症の他にも、更年期障害などにかかった場合にも起こる症状です。更年期障害の症状は多種多様で、不定愁訴のデパートともいわれます。ホルモンのバランスの変化はいろいろな自覚症状として現れます。

鍼灸治療が期待できる疾患(病気)

婦人科疾患

月経の関連・・・・・月経前期症候群、月経困難症、月経不順、無月経、排卵障害
不妊症・・・・・・・不育症、着床不全、黄体機能不全
子宮の病気・・・・・子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫
加齢に伴う疾患・・・更年期障害
心身疾患・・・・・・摂食障害、うつ傾向症状、パニック障害、不安、不眠
関連症状・・・・・・冷え性、顔・手足のむくみ

産科疾患

妊娠悪阻(つわり)
骨盤位(逆子)
産褥期疾患(乳腺炎、乳汁分泌不全、乳汁分泌過剰)

生理痛は病気???

お腹の痛みは婦人科で下腹部痛を来す原因の場所は、子宮・卵管・卵巣・骨盤腔です。子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症などの婦人科良性疾患は、月経困難症(強い月経痛が特徴)を契機に発見されることがあります。その他、外科的や内科的疾患からの痛みを考え適切な対応が必要です。

施術所での診察・治療方法

診察方法

1 問診と経過表 からだの状態を診ます。(生理痛、不妊など)
2 月経歴 初潮から現在の生理周期の状況をみます。
3 体表所見 冷え(腹部・手足)、むくみ(顔・手足)を診ます。
4 腹部所見 緊張状態(堅さ、柔らかさ)圧痛(押して痛むところ)、冷えを診ます。
5 基礎体温 ホルモン状態(排卵期など)をみます。
6 身体状況 血圧、身長体重からBMI(肥満度)で健康状態を診ます。

東洋医学診察法によりからだ全身状態を問診から経過、からだの反応所見、からだの状態を把握し総合的にからだを診ていきます。初診では、診察に20分ほどかかりますので事前予約しいただき治療方法や計画を話し合いご理解いただいてから治療を始めさせていただきます。

治療法方法

女性の月経周期や生理状態は個々違うため、症状の起こり方や症状の強さに合わせたタイミング治療で対応する独自の治療法です。基本的な鍼灸治療は、温熱刺激によるもので、痛くなく暑くない心地いい刺激ですので安心して治療を受けていただけます。

治療時間

・初診時に約20分お話を聞き、からだの状態を診させていただきます。
(事前に相談されている場合を省きます)
・治療時間は約1時間ですが、個々の症状、おからだの状態により変わります
(短くなったり、長くなったり)。
・再診の治療時間は約1時間前後です(症状、状態により変わります)。

治療期間

治療間隔は、1週間に1度もしくは2度(疾患別と治療タイミングにより違います)
3ヶ月を1クールとしてそこで1度評価を行い継続するか決めます。
(一定の月経周期をみるため必要です)

鍼灸治療による適応

月経前期症候群

月経前にイライラ、抑うつ、頭痛、乳房痛など症状が発現し月経前にいつも体調が悪いという臨床所見が特徴です。生理前から生理後には身体・心身状態は変化してしまうため生理周期のタイミングにより個々の状態により治療を変えながら対応していきます。
鍼灸の作用としてからだの緊張を緩和しリラックスさせて精神症状の安定を図ります。

不妊症

不妊症では、受精はするが黄体機能期間が短いため子宮内膜の増殖が不十分のため着床できないケースに治療を排卵期~黄体期に集中させる必要があります。個々の状態別により治療を変えて対応していきます。
鍼灸の作用として骨盤内のうっ血(瘀血)を改善し血流をよくし冷えをとることで子宮内膜の増殖を促進します。

骨盤位(逆子)

逆子の鍼灸的治療はその効果と安全性が認められつつあります。赤ちゃんのおしりが骨盤の方にある場合や横を向いている場合に逆子と言われます。治療対応期間は妊娠28週から36週に鍼灸治療を行います。鍼灸刺激は、足の小指のツボ刺激と内くるぶしの鍼とお灸を行います。刺激時期と刺激方法は赤ちゃんの状態に合わせて行います。また、自己回転促進法とて鍼灸治療を行うことでより効果的になります。
鍼灸の作用として臍帯の血流が増えることが赤ちゃんの自己回転を促進されると考えられます。

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